【誰にでも起こる】放デイにおける分掌の破綻と管理職からの無理難題 | ボクの人生、預かり所。

放デイにおける分掌の破綻と管理職からの無理難題

放デイにおける分掌の破綻 放課後等デイサービス
この記事は約7分で読めます。
スポンサーリンク

 放課後等デイサービスにおける分掌(仕事を手分けして受け持つこと)について実例から考察します。そして、管理職と現場の乖離かいりという視点から、適切な分掌のあり方について考えます。

 以下の記事をお読みいただいたものとして進めて参りますので、ご覧でない方はお読みください。

 放デイにおける分掌の実例と検証

スポンサーリンク

現状の整理

 放デイの基本業務は、発達障害などを抱える子どもやその保護者に対する支援です。放デイは、放課後や学校休業日の子どもたちを受け入れるところです。ですので、子どものいない時に必要な業務をこなしていきます。業務は、準備や環境整備、事務、分掌など全体で行うものと各自で行うものに分かれます。

 とある事業所は、月の労働時間が168時間です。そこから対人支援業務にかかる時間を除きます。そこから、分掌にかかる57時間、個別支援計画作成にかかる24時間をそれぞれ引いていきます。Cの月は個別支援計画はありませんので除きます。

 A.1ヶ月がすべて平日:65時間-57時間8時間24時間-16時間

 B.平日と学校休業日が半々月:33時間-57時間-24時間24時間-48時間

 C.1ヶ月がすべて学校休業日:0時間-57時間-57時間休憩なし:21時間サービス残業=無給)

 このような状況であり、Aパターンでかつ個別支援計画がない月以外は、物理的に時間が足りないという現状をすでにお話しました。Aパターンの時は、遅延なく分掌業務をしていましたし、どんなに遅くても定時後20分以内に帰っていました。

 B・Cパターンの月は日にもよりますが、30分~2時間半(最長で3時間)で帰ります。それくらいしないと終わらない分掌量でした。

スポンサーリンク

事業主の第一手

 A~Cのように、月によって分掌に使える時間が異なる状況の中で、事業主が最初の一手を打ちます。

 「残業はしないでください」

 (゚Д゚)ハァ? 「B・Cパターンの月は不可能ですよ」

 正式に残業代は出しませんという宣言をしてしまうあたり、何というブラック侍(何・笑

 こうなったら、記録に残さずサービス残業で回避する以外に方法はありません。

 残業代が出ようと出まいと、やらないことには色々滞ってしまうので、仕方なくサービスサービスッ♪…そんな日々でした。

表面的思考という環境

 Bパターンの月がやってきました。しかも個別支援計画も作成する月です。この時点で単純に48時間足りてないわけですから、48時間のサービス残業も同時に確定するわけです。1日約2時間のサービス残業ですね。

 そういうわけで、毎日2時間残業コースを歩み始めるわけです。それ以外に道がないのですけども。1か月の辛抱ということで、地道に仕事を片付けていきました。

 月の半ばを過ぎたあたりで、とある経緯(かなり限定的なので省略します)で私が2時間もサービス残業をしていることが、管理職の耳に入りました。

 管理職は「仕事が遅い」という認識のようでしたが、実際は「時間が足りない&仕事(分掌)が多すぎて終わらない」のです。「長くいる=遅い」という浅い思考で判断されても困ります。聞き取りをするなどして、現状の分析をするなど改善する方法はあります。

 しかしながら、そういうことは一切しません。何の検証もせず「仕事が遅い」の一点張りでした。完全なる一方的な決め付けで話が進みます。

事業主の第二手

 次に出る判断は推測がつくかもしれないですね。

 事業主が次の一手を打ちました。

 「勤務時間終了後はすぐに退社してくだい」

 (゚Д゚)ハァ? 「物理的に不可能なことを言ってますよ」

 もう仕事をしなくていいということでしょうか。おそらく労働時間内に全部収めなさいということでしょう。それは無理、絶対!(笑

 何が働き方改革だよ。

 労働時間内に終わる仕事量にするのが先でしょう。強制的に帰らせたとて、仕事は溜まる一方です。根本的解決になっていません。

遅いキャラ

 残業代も出ないわ、サービス残業もできないわ、仕事遅いキャラにされてるわで散々でした。

 仕事遅いキャラ、極め付きの事例をご紹介します。

 指示に従い買い物に出かけました。店の距離から推測するに、買い物込みで往復1時間くらいで帰ってこられる状況でした。普通に買い物をして帰って来ると「あれ?遅かった?」とA氏に聞かれました。ですが、自分は普通だと思っているので「そうですか?普通だと思いますよ」と答えました。

 それから2か月後、管理職から唐突に「あの時の買い物2時間もかかったらしいけど、遅過ぎじゃないですか?」と反ギレで言われました。

 咄嗟に「そんなにかかっていませんよ」と答えたものの、決めつけた言い方に腹が立って、記録を引っ張りだしてきて確認してみると、55分で帰ってきていました。

 普通です。誰が行ってもそうなります。当たり前ですが、遅延行為などは一切していません。

 その事実を管理職に伝えると、事実誤認を詫びるどころか「普段から仕事が遅いから、ありもしないことを言われるんでしょ」(逆ギレ)という芯のブレなさ。さすがにカチンときて、辞めることも頭をよぎりました。

 というか、A氏がありもしないこと確認せず管理職に伝え、管理職も確認せず注意するという、しょうもない体たらく。嘘(事実でないこと)を言った者勝ちです。組織として色々と機能していません。確認をしましょうよ。

 買い物前後に会話した(そもそも接した)のがA氏しかいないんです。A氏自身も「遅かった?」と聞いたことを忘れているのでしょうか。A氏を問い詰めることはしませんでしたが、「(事実と違うなら管理職に)ちゃんと言わないとね」って、どの口が言っているのでしょうか。あなたのせいです。あなたが管理職にでっち上げない限り、管理職がこのことを知るすべがないのですから。管理職にちゃんと言ったら3倍返しでしたけども。

 ※A氏は放デイの労働環境の記事に出てくる人とは別人です

「というか、その時に言えやー!」何故2か月後……

 もうね、言ってることが無茶苦茶ですよ。管理職付近から自己愛臭(自己愛パーソナリティ障害臭[予備軍を含む])がプンプンしていますね。「あなたがいかに仕事できないのか」を伝えたいのでしょうけど、真剣にやってますので、人並みくらいはあると自負しております。

 それ以前に、そもそも筋が通っていない(事実ではない)話自体、受け付けることができません。

失速感

 『分掌量が多いだけなのに』(映画化決定・違

 そして、管理職が何を言うかと思えば、「仕事が遅い」ことだけでなく、「もっとたくさん仕事しなさい」という頓珍漢とんちんかんさ加減です。

 『もっとやってもらわないと困る』ですって。こちらはもう散々、効率化を繰り返し、時短を追求しまくりました。もう削れる部分はほとんどありませんし、仕事量を減らす以外には時短は難しい状況なのです。

 B・Cパターンはすでに破綻していますし、Aパターンでも現状がすりきり一杯なのです。

 「もっとやれ、もっとやれ」もう無理です。何の精査・検証もせず、精神論を押し付けるだけなら誰でもできます。人の善意や犠牲にしか頼ることができないのも併せ、色々と時代遅れです。

 もちろん改善提案はしましたよ。丁寧な姿勢で。でも、「改善提案=文句」と受け取る管理職ですから、何を言っても改善などしませんし、「文句を言ったをこきおろす」始末です。

 ひとつのちゃぶ台を 何回もひっくり返したい(笑 バタンバタン

最後に

 結局、分掌量が多いことが発端となって、最終的に辞めることになりました。

 職員数の少ない放デイが多いと思いますので、よくあることなのですが、残業もサービス残業も認めないというところは、さすがに少数だと思います。

 物理的に達成不可能な仕事を求める(強制する)のは、パワハラの「過度な要求」ではないのでしょうか。

 職員を大切にできないところは、子どもたちも大切にできませんので、辞めたことについては今も正しい判断だと思っています。

 管理職の管理能力がないところは、私のような目に遭う人が多いのではないでしょうか。印象的だったのが、トラブルや提案などとにかく聞き取りを一切しないことです。たまに聞き取りをしたかと思えば一方の話しか聞かず、それを鵜呑みにするし、管理という点では非常にお粗末でした。

 みなさんも、無理難題を押し付けてくる職場にはくれぐれも注意してください。あなたを攻撃して自信をなくそうとしてきます。ですから、自分の仕事を数値化するなど客観的に分析して、適切な仕事をしているんだという自信を持ってください。そして、自分の仕事量などについて客観的に証明してください。客観的な視点はとにかく大切です。

 心身の健康を害する前に、自身の健康状態も客観的に把握し、必要があれば守りの行動を早めにとるようにしましょう。 

【おすすめ記事】

 放デイにおける分掌の実例と検証

 放デイにおける労働環境とは

 放デイにおける指導法とは

 放デイ職員のやりがい

コメント